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日記

ダンガンロンパV3をクリアした感想と考察(ネタバレ)

手がかじかんでゲームの操作が辛い

 

YOMAXです。

 

久しぶりにブログ開いたら最後が9月のカレーメシに関する記事で終わってて笑ってしまいました ちょっと秋は忙しすぎたんでダメでした

 

ダンガンロンパV3を先週の金曜くらいに買ってクリアしたので感想と考察を書きます ネタバレをとにかく避けたかったので爆速でクリアしたので色々記憶違いもあるかもです 特にセリフに関してはふわっと「こういう事言ってたっけな~」って感じなんで正確じゃないです

クリアしてない人は読まないで是非プレイしてもらえたらなと思います いつもながらメチャクチャに面白いので 

 

↓スクロールしていくとネタバレになります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (ネタバレ防止のための空白)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全体的にシナリオが予想を遥かに上回っていてびっくりしました

まず一話なんですけど途中から本当にやっていて辛かったし、いつもダンガンロンパって一話のおしおきって他のと比べてかなりえぐいじゃないですか?その歴代のおしおきの中でも一番辛かった

何で辛かったかっていうとそれは操作していたキャラについて、自分がこれから「ああ、この子はこうなっていくんだな」となんとなく想像していたり、あとは操作していたことによる感情移入もあるし、有体に言えば好きなタイプの子だったっていうのもあるんですけど、処刑方法がグロすぎてあまり画面を見ていられなかったですね

一話でちょっと本当に心が折れかけたんですけど、物語が進んでいく内にだからこそやらなきゃいけないなっていう気持ちになっていって

二話もそれはそれで辛くて 二話の犯人の子は生き残りメンツか後半で退場かと思っていたのでかなり衝撃でしたね 四話もまさかもう事件起きないだろうと思っていたのに電脳世界に行っちゃったもんで「ああ~起きる、事件起きてしまう」ってなって手汗が終始びっしょりでした

今回の事件全体に言えることなんですけど、基本的に自己犠牲というか悲しい事件が多い気がします。「先着でやった人には学級裁判適応外だよ」っていう条件の基に何も言わず裁判に参加して、みんなを守るためにクロとしておしおきされた赤松さん然り。その意思を汲みながらも外の世界の全ての人と仲間たちの命を天秤にかけざるを得なくて、必死に外に出ようとした東条さん。真実を知った上で自らが全てを背負うと決めたゴン太くん。是清くんに関しては(途中まで結構話しかけにいってたし裁判中もきちんと参加していたから)ちょっとおま…お前!ってなったんですけどおしおき前の「これが自分なりの死者との向き合い方だった」っていうのを聞いて、彼も大切な人を亡くした上で、悲しみの末にたどり着いた方法だったんだなと思ってしんみりしました。

自己犠牲や他を思っていたのは被害者もそうで、竜馬くんも「生きる理由が無いのなら」と思って生きたいと思った東条さんに命を差し出した。天海くんも首謀者を突き止めようとして、一人しか知らない証拠を片手に、覚悟を決めて隠し扉まで行った。飄々としてた彼ですけど一人しか知らない事実や、みんなと情報を共有したがってた節を見る限り内心けっこう不安だったんじゃないかなと思います。アンジーちゃんもちょっと(傍から見れば)過激だったけど、過酷な状況で何も起きないように自治しようっていう考えは間違いじゃなかったと感じるし、才能をもってして蝋人形を作ったのもやっぱり仲間を蘇らせたかった・いざという時の保険だったって事だったし。育った環境が特殊そうなので、それが彼女なりの皆を助ける方法だったのかもしれない 茶柱ちゃんは熱血女の子だけど思慮深い子でもあり、危険を冒しても夢野ちゃんを助けようとして、ヤバい!と思ってたにも関わらず夢野ちゃんに話してもらいたかったからアンジーの依り代に立候補した。入間さんもアクがかなり強い子でしたが、きちんと頼めば色々やってくれるあたり実はいい子だったと思います。序盤のドローンもそうだけど中盤のキーボの拡張機能、そして終盤の謎を解く手助けをしてくれたのはほとんど彼女の発明品でしたしね。

百田くんは赤松さんに次いで、最原くんに力を与えてくれる人になりました。序盤から頼りになる存在で、事切れて尚首謀者を追い詰めた。仲間に入ろうとしなかった(できなかった)春川さんの心の敵をやっつける手助けをした。途中のハルマキ!って呼んだり春川ちゃんに恐怖のあまり抱き着いてしまったり、最原くんと3人でトレーニング行ったり、この二人関連は見ていて心があたたかくなったエピソードがたくさんありました。

そして王馬くん。彼には本当に裁判中も日常パートも苦労させられた(?)というか、最後の最後までやってくれたな…という感じですね。顔もメチャクチャ怖いし。自分が首謀者だ!っていうのは5章で明言したので今回真相分かるの早すぎないか!?と思ったんですが違った。彼が皆を助けるため戦っていたのか、元々嘘つきで愉快犯な性格だったけど、殺し合いがあまりにも悲しすぎたから自分にも嘘をついてたのか、明確な証拠は無いんですけど頼れる仲間だったのは間違いなかったのかなと思います。

印象に残ってるのが三章の後の、夢野ちゃんに対しての「お前だよお前 泣くの我慢してるんだろ!?」って言ったシーンですね。その後感情を爆発させて理不尽な友達の死を悲しむ夢野ちゃん。茶柱さんに促され、王馬くんによって”感情を出す”という行動がなされた瞬間でした。あのシーンを見て「王馬くんって良いヤツだな…」って思ったんですよね。

王馬くんと百田くんに関しては確か一章でモノクマが「百田くんは突っ走るから寿命短そ~。王馬くん、君みたいな嘘つきは寿命長いよ」って言ってたんですけどまさかこの二人で最後の事件になるとは思わなかった。

 

最後。6章は天海くんの才能が判明したり王馬くんの部屋が明らかになったり。隠し部屋まで現れて正直パニック状態でした。でも実際裁判が始まってもっとパニックになった。

白銀さんに関しては今まで頼りにしていた中の一人だったので本当にびっくりしました。そして彼女がエノジュンのコスプレして出てきた時に、一章の操作でAVルーム調べると出てくる絶対絶望少女のポスターと彼女がフィクション作品のコスプレじゃないとできないって言っていた事実が正面衝突して頭の中のシナプスが手をつないだ。

途中の天海君の「前回のコロシアイ」、モノクマの「命のリサイクル」という発言、3章の動機(生き返る)から、最初はこの16人は閉じ込められる→コロシアイゲームをする→黒幕を暴いて終わり→外に出た瞬間記憶を消される→死んだ人間を蘇生しまた繰り返し、ってやってるのかなと考えていました。でも実際は違った。

白銀さんが言っていた、ダンガンロンパはフィクション作品である事とそれに関連する事項に関しては、「リアルフィクション」や「模倣犯」という言葉から色々な可能性が推察できます。

クリアしてからリアルフィクションって何だ!?と思って、調べたら韓国の映画のタイトルだったり、文庫レーベルで編集長の方が命名した物だったり色々でてきたんですが、

SF新世代作品に対するキャッチフレーズ、またはそのムーブメント

かつてのSFが描いた未来が現実のものとなった現在、科学技術に向けられていた希望と達成された冴えない現実との乖離を基調に、ある意味ありふれたSFのテーマを問い直す作品が多く見受けられる。マルチエンドを許容する土壌の広がりからか、読者による想像の余地や曖昧さ、多重性、多義性を意識的に残した物語構成、その場に応じて異なる人格を演じることに自覚的な登場人物等の特徴もあると言われる。

d.hatena.ne.jp

 

 大体こういう事らしいです。

読者に想像の余地を残す、その場に応じて異なる人格を演じることに自覚的な登場人物、テーマを問い直す、とかまさにコレじゃん、って感じですね

 

これと模倣犯、っていう言葉からちょっと考えてみたんですけど、ダンガンロンパの1、2、絶望少女、アニメの3は恐らく最原くんたちが存在する世界とは地続きって可能性もあるかもしれないですね。

じゃあ何で白銀さんがコスプレできたん!?って話になりますが、恐らく世界が苗木くんたちの手で復興してから今回に至るまではかなり時間が経っているのではないか?と思います。

Fateシリーズってあるじゃないですか。アーサー王とかジャンルダルクとかナイチンゲールとか宮本武蔵とかエジプトの王様とか、過去の偉人たちが強い存在になってたくさん出てくるんですけど、復興して平和な世界になって100年単位で時間が経過していった結果、苗木くんたちの存在や行動は半ばフィクションのような扱いになり、今の時代に英雄として語られるようになっていったのではないでしょうか。

外の世界で人が見ているという事は確からしいので、裁判中で出てくるその人たちの発言が正しいとすると、やっぱりダンガンロンパはシリーズものとして存在しているようです。これも多分エノジュンが起こした一連の絶望事件から収束に至るまでがかなりの長い年月を経て物語化して、「ダンガンロンパ」というゲームとしてリリースされたのかもしれないですね。だんだんヒットし国民的ゲームとなった「ダンガンロンパ」はいつしかマリオとか桃鉄みたいに、「プレイした事が無い人もどんなゲームか何となく知ってるよ」みたいな存在になっていって。

チームダンガンロンパっていう会社ですけど、恐らく絶望の残党の子孫かなんかが立ち上げ時点で紛れ込んでいたか、それともいざ過去に起きていないゲームオリジナルの「ダンガンロンパ」の新作を作ろう、ってなった時にエノジュンの思想に近づきすぎて絶望の気に当てられたのか。いくら外の世界がコロシアイの生中継で喜んじゃうような人が多い世界だって言っても段階があると思うので、白銀さんみたいに『完全再現』を目指す内に作ってる側も、それを見てる側も少しづつおかしくなっていったんでしょうね。その結果が一般の高校生を拉致して記憶を植え付け、コロシアイさせるという事件に発展した…的な。だから天海くんも最初に「高校生が16人って…」みたいに言ってたんだと思います。

まあこれはかなり自己流の解釈なんで、もちろんこれ以外の真実である可能性は無限にあると思います。

 

6章をプレイしていてかなり堪えたものがあったんですけど理由は主に3つあって、最原くんたちの存在や今までの戦いがフィクションなものであったことが初めて発覚した(実際は上記のような可能性がたくさんあるんですが裁判中はそれが示唆されていなかったりショックのあまり自分に考える余裕が無かった)こと、白銀さんが苗木くんたちの姿で彼らのエピソードのキーとなっていた言葉を発して最原くんたちを追い詰めていたこと、外の世界の人々の声がダンガンロンパをプレイしている上で持ち得そうな感情たちであったことだな、と今になって思います。

ゴフェル計画やみんなの才能や生い立ちに関してほとんど疑っていなくて、最後はいつものようにハッピーエンドで終わると思い込んでいた。「希望は前に進むんだ」「ここまで言えばわかるわね」「やればなんとかなる、ってヤツだよ」とか、1や2で何度も助けられてきた言葉が姿だけでなく声まで同じで最原くんたちに牙を向いた。コロシアイを見て楽しんでるなんて外の人間悪でしかねえ!って思ってたのに、その人たちが発する言葉が「最後はスッキリする終わり方だよね?」「シリーズ終わらないよね?」とか、自分もダンガンロンパに対して今まで抱いた思いと同じだった。

今になって冷静に考えれば苗木くんたちも白銀さんがコスプレして勝手にフリで色々言ってただけだし、もしかしたらゴフェル計画も才能も本当なのかもしれないし、そもそも最原くんたちの世界にとっての「ダンガンロンパ」と自分が今プレイしてるダンガンロンパは当然ながら違うから、そこまで落ち込む必要は無かったな~と思うんですけどやってた時はマジで辛かった。でもきっとこれが最原くんたちが抱いていた感情の一端なのかなと思います。

彼らがフィクションだって言われた時はホントに落ち込んだんですけど、「フィクションでも現実に影響を及ぼすことはできる。」「フィクションの力を信じていないんですか?」ってみんなに言われてはっとした。悪に立ち向かうヒーローの姿を見て自分もああなりたい、って思って警察官目指したり。バスケやってる子が必ずと言っていいほどスラムダンクを読んだことがあったり。フィクションでも現実に影響を与えることはできる、むしろフィクションの方が心に残ったりすることもある。だからこそ、希望か絶望かのレールに乗せられた彼らが「ゲームを放棄する」という行動を選んだ時、外の世界の人々はキーボを通じて「ダンガンロンパを終わらせる」という選択に至ったんじゃないかなと思います。色々壊して回って最後爆発する前に、キーボくんが動いたガレキ(たぶん下に最原くんたちがいる)を見て笑顔になったところで少し泣いた。

例えフィクションの設定、記憶による存在であっても彼らの経験、抱いた感情は全て本物だから。彼らが作り出した選択を、見た人は自由に解釈できるけど、見ている人間がそれを奪うことはできない。

…っていう風に色々プレイしてた時のことを思い出しながら考えてみました。

 

ダンガンロンパV3、本当に面白かったです。声優さんの演技もすごかったけど、特に東条さんと最原くんに関してはおわーっ ってなりました。最原くんは6章の「え?」っていう声が、本当に予期していないことに驚いたって感じで。学園のビジュアルも今回が一番好みかもしれないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ネタバレ防止のための後ろの空白)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気づいたらものすごく長々と書いてしまっていた。読んで頂きありがとうございました。

 

おわり。